今回の地政学プログラムの舞台となった
UC San Diego(カリフォルニア大学サンディエゴ校)の特徴、どんな大学なのか皆さんにお伝えします。
① 1960年設立
サンディエゴ北部の高級リゾート地ラ ホーヤ
(La Jolla)の太平洋を望む丘の上に位置
約1,200エーカー(東京ドーム約100個分‼)の広大なキャンパスを展開
② 全米有数の研究推進大学
世界トップクラスの研究力
(特にSTEM・バイオ・海洋)
研究費規模: 年間17億ドル(約2,500億円以上)を超える外部研究資金を獲得
看板分野はバイオ・医学・工学
サンディエゴ周辺の巨大ライフサイエンス・バイオテック産業エコシステムと密接に連携しています。
スクリプス海洋研究所
Scripps Institution of Oceanography がスゴイ!
世界で最も歴史が古く規模の大きい海洋研究拠点の一つ
今では研究領域は、気候変動、防災、生物多様性、海洋と人の健康、国家安全保障、観測技術にまで広がっています。
歴史を振り返ると第二次世界大戦中には波浪予測を開発し、連合軍の上陸作戦にも活用されました。戦後には、プレートテクトニクスにつながる重要な発見、エルニーニョ研究、長期海洋観測など、海洋科学の発展そのものに深く関わっている研究所です。
③ 独自の「カレッジ制(Residential Colleges)」
専門(学部・専攻)とは独立して、学生はいずれか8つのカレッジに所属します。
オックスフォードやケンブリッジのような英国風の仕組みで、カレッジごとに異なる教育理念や一般教養カリキュラム、寮生活コミュニティが形成されています。
そして今回、私たちはPradeep Khosla総長と対談する機会にも恵まれました。
Khosla総長は、インド工科大学を卒業後、Carnegie Mellon Universityで電気・コンピューター工学の修士号、博士号を取得。ロボティクスや複雑システムなどを研究し、Carnegie Mellon University(カーネギーメロン大学)の工学部長などを経て、2012年からUC San Diegoの第8代総長を務めています。
大学の経営者であると同時に、研究者、エンジニアでもある総長です。実際にお話を伺っていても、大学経営の話だけではなく、AI、ロボティクス、世界情勢、そしてこれからの大学の役割まで、お話が自然につながっていくことが印象的でした。
10年間で約4500億円集めた歴史的キャンペーン✨
Khosla総長は就任後、「The Campaign for UC San Diego」という大規模な資金調達キャンペーンを主導しました。当初は10年間で20億ドルの目標を掲げていましたが、それを大幅に上回る30億5,000万ドルの寄付金を集めてキャンペーンを完了させました。
研究者としての専門的な知見があるからこそ、AI、バイオテクノロジー、スクリプス研究所などの分野で、投資家や政府機関に対して「なぜ今、この研究に投資すべきなのか」を的確にプレゼンできるのがKhosla総長の強みです🚀
そして今回の総長との対話では、
教育について次の3つが強く伝わってきました。
①特定の職業や知識分野に固執するのではなく、学び方そのものを身につけること
②複数分野の知識を統合し、変化する状況に対応できる適応力・問題解決力を養うこと
③信頼できる人的ネットワークを築き、一人では解けない問題を協働で解く力を持つこと
宮沢賢治の付箋📑詩の和訳とプレゼント
とても心に残った言葉があります。
「自分が博士課程で研究していた内容も、今では学生の宿題になるほど世界は変わった。だから大切なのは、何を学んだかだけではなく、どう学び続けるか。」とKhosla総長はおっしゃっていました。
医学、工学、AI、海洋、国際関係、経済。分野を縦に切るのではなく、社会課題を起点に、それぞれの専門がつながっています。
今回参加した UC San Diego School of Global Policy and Strategy (GPS)もまさにそうでした。
米中関係、安全保障だけではなく、AI、半導体、輸出管理、研究開発、貿易、企業戦略、州経済など、扱うテーマは非常に幅広いです。同スクールには中国、メキシコ、インドなど、21世紀の国際関係を考えるうえで重要な地域を研究する拠点も置かれています。
Khosla総長も私たちとの対話の中で、これらの地域を研究することが、これからの米国やアジアを考えるうえで重要だと話されていました。サンディエゴ校について知れば知るほど、なぜここで地政学を学ぶのかも見えてきました。太平洋に面し、メキシコとの国境に近く、アジアとも深くつながるサンディエゴに、海洋、医療、工学、AI、そして国際政策の研究が集まっています。
今回のプログラムは非常に高度でしたが、この半年間、 田村耕太郎先生のメルマガを購読し、日常的に問いを深める訓練をしていたからこそ、講義についていくことができました。日々の継続的な学びがいかに重要かを痛感しています。
名門州立大学ならではの圧倒的な資金力・研究環境と、サンディエゴ特有の温暖でオープンなイノベーション風土が融合している点がサンディエゴで学ぶ大きな魅力です。ぜひこの機会にUC San Diegoについて知っていただければ嬉しいです。
私自身も今回の圧倒的な環境での気づきを糧に、「どう学び続けるか」を問いながら、事業や活動に還元していきます。
今回の学びの機会をつくってくださった田村耕太郎先生、現地で支えてくださった大学関係者の皆さま、@フッシー The FIRE さんはじめ仲間に心から感謝申し上げます。
University of California San Diego https://share.google/7AgL6E932WGJNkg6F
宮沢賢治のメッセージ
世界がぜんたい
幸福に
ならないうちは
個人の幸福は
あり得ない




