クラリネットをはじめてだいたい2ヶ月くらい。
クラリネットは真ん中のシの音を出すのが難しく最初の関門で、これで挫折する人もいるくらい。そしてつながっている音のシとラを弾くのが特に難しく、このシ・ラがスムーズにできればひとつの関門が通過します。
ただ割と数回の練習ですっとシの音が出るようになり、よしよしと思ったら、翌日、どんなに吹いてもまったく音が出ない。
ぐぐぐぐ。
顔を真赤にして吹いても駄目。よくみたら下のリングが一度押したら上に上がってこない。たぶんこれだろう。先生にも相談して楽器店に見てもらうことに。
横浜のセントラル楽器店という吹奏楽をしている人には馴染みのある楽器店(ここで購入した)に持っていくと、キーがゆがんでいますね、と。
実際に横から見てると少し歪んでいる。
「少しでも歪むと、不具合が起こるんです」
なるほど、繊細な楽器なんだ。
2時間ほどで修理をしてもらい、さっそく吹いたらきれいなシの音が出た。
しかしである。
何回か吹くとシの音が出なくなる。なぜだろう?
吹き方?口が疲れてる?リードの状態?唾が溜まっている?
いろいろ想定しながら吹いてもシの音が出なくなるので、レッスンのときに先生に相談をしてみた。先生は私がシの音を吹いているのをじっとみて、
「あ、中指が微妙に押さえきっていなくて、ほんのわずかにすきまがある」
左の中指をしっかり押さえてシの音を吹くと非常にきれいなシの音が出た。
ああ、これかーー、原因は中指だったのか。いやあほんの微妙に空いてもだめなんだね。
レッスンの後もシの練習をしたら、かなりきれいな、太いシの音が安定的に出るようになった。
一方で、不思議なことだけど、気のせいかもしれないが(たぶんそう)クラリネットを練習してからピアノが上手になった(ような)気がする。なんだろうね。
私は一見仕事に関係ないことであっても、プロの方に見てもらい何かを学ぶと総じてその効果が多角的に及ぶことを経験的に知っている。それがどのようなメカニズムだかわからないけれども、学びの深さだけでなく領域を広げるとそれが別の学びの深さにも影響するのではないかという仮説を持っている。学べ学ぶほど自分の無知が身にしみると同時に、何も知らないことを少しでも知ることによって領域がぐぐっと広がり、それが新しく体験する未知の領域や困難への向き合い方が上手になるような気がしている。実際にそうだから。


2026/07/14 01:38
シの音が出ない

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