サンディエゴ地政学プログラム26体験記🇺🇸
東京大学卒業生総代、マッキンゼー、MIT経済学博士… 華やかな経歴を持つ日本人経済学者は、ケアラーのキャリアも研究する親しみやすい先生でした。

経済学は世の中の経済を対象とする研究なので、私たちのビジネス活動とは切っても切り離せない関係にあります。
Messenger_creation_09C034F7-5BD5-4552-9616-5F468AAA24D7.jpeg 76.01 KB菊池    信之介氏
カリフォルニア大学サンディエゴ校
国際戦略研究大学院助教授
ご専門分野:国際貿易、マクロ経済、労働経済学、政治経済学

ご略歴
2025年    マサチューセッツ工科大学(MIT) 経済学博士
2019年    東京大学大学院経済学研究科修士課程 修了
2017年 - 2018年    マッキンゼー・アンド・カンパニー ビジネスアナリスト
2016年    東京大学経済学部経済学科 卒業    卒業生総代(首席)
2012年    京都 洛南高校卒業

めちゃくちゃ眩しいですよね✨

しかしながら菊池先生はとても謙虚な方で、ご自身のことを「MITだから」ということも特になく、「天才」とも程遠い人間ですと言われます。 オフレコでのお話もたくさん共有していただきました。 MITでの貴重な体験や生データを教えていただき私たちは対面での特典をたくさん味わいました。

実は渡米前に研究を調べていて個人的に強く関心を持った論文がありました。 講義後にその論文やケアに関する質問もさせていただきました。 菊地先生はとても気さくに応じてくださり、研究者と直接問いを交わせる貴重な機会となりました。

それは育児と高齢者介護が、就業や所得にどのような影響を与えるのかを分析した研究です。
Screenshot_2026-10-16-17-34-01-386_com.twitter.android-edit.jpg 151.88 KBhttps://x.com/ShinnKikuchi/status/2037124174939119646

日本の大規模パネルデータを用いた研究で、第一子出産1年後の女性の就業率は36パーセントポイント低下し、5年後も約19パーセントポイント低い状態が続くことが示されています。 一方、高齢者介護による就業への平均的な影響は比較的小さく、統計的に明確な影響が認められない場合も多いという結果でした。

ただし在宅勤務が難しい職種、非正規雇用、小規模企業で働く女性など、置かれた環境によって介護がキャリアに及ぼす影響は大きく異なることが分かりました。 いまだに子育てをする女性のキャリアにとって「チャイルド・ペナルティ」は深刻な問題であることが明らかです。


「平均値が小さいからといって一人ひとりが受ける影響まで小さいわけではない。」

これは義母の介護をしている女性として深く共感します。 私自身、元若者ケアラーとして長年にわたり家族のケアに向き合いながら仕事や社会活動を続けてきました。 数年前の私は複数のケアに疲れ自己実現とはほど遠いところにいました。

そこから少しずつ道が開けたのは行動し続けたからです。 家族だけで抱え込まず、周囲や福祉制度の力を積極的に頼るようになったことが大きかったと思います。

家族のケアを担う一人の主婦が通信教育で経済学を学び、会社を立ち上げ、今では UC San Diego School of Global Policy and Strategy (GPS) の地政学プログラムに参加。 経済学の知識はビジネスや現実を理解し、生産をあげるために不可欠な知識です。 だからこそケアラーのキャリアを経済学の視点から捉える研究に大きな関心があります。

日本ではケアラーの就労支援というと介護離職の防止が中心になりがちです。 離職しなければ、それで十分なのでしょうか。 昇進、転職、起業、海外キャリアへの挑戦。 仕事を続けられたとしてもケアによって失われる機会があるかもしれません。

菊池先生の研究は主に育児と高齢の親の介護を対象としていますが、障害のある家族を支える人々のキャリアにも研究の視野が広がってほしいと個人的に思います。

ケア経験は、私にとってPenalty(ペナルティ)ではなく、Possibility(可能性)です。

今の私を形成し、今の私に共感してくれるサポーターがいることがケアダ株式会社の創業につながりました。

誰にとってもケアを担うことと、自己実現は二者択一であってほしくないです💚

菊池先生は子育てや介護を個人だけの問題とせず、社会全体で支えるべき課題として捉え、実態に即した政策や企業の取り組みを進めることの重要性を指摘されています。
Messenger_creation_BD3E6942-D2A0-4B2B-B043-2A24DC412843.jpeg 117.34 KB男性の皆さん! ケアを担う女性が直面するキャリア上のペナルティに、どれだけ真剣に向き合っているでしょうか。 家庭におけるパートナーシップの問題だけでなく、人材育成、雇用制度、そして組織の持続性にも関わる大きな社会問題です。

UC San Diego School of Global Policy and Strategy (GPS) での学びを通じて

「知識は可能性の源泉である」そして、知識は行動に移してはじめて人の役立つことを改めて実感する機会にもなりました。
Messenger_creation_F392309E-8CE8-4C9F-BA90-75A5D4B093AD.jpeg 273.08 KB菊池先生ありがとうございました!


講義は円高やAIに関するテーマ。そのエッセンスが感じられるYouTubeはこちら↓
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