日本に移民する中国人を、潤日と呼ぶ。その理由は様々だが、中国経済の先行きや習近平体制下の第二の文革など、厳しい状況が見え隠れする。そしてコロナ禍における国内封鎖がきっかけとなり、主に上海や北京に住むアッパーミドル層が国外脱出をしているのだ。
彼らがなぜ日本を選ぶのか。円安により不動産や物価は割安水準であり、就労・経営管理ビザの取得が容易、文化的にも近いということで、40-50代の新興企業で資産を築いた層が積極的に移住している。彼らの行き先は都心のタワマンであり、子どもたちは受験戦争を厭わず有名私立中高へと進学している。いまやSAPIXの2割ほどが中国籍の子弟になっている。
基本的には私有財産が認められていない中国から、いかに資産を持ち出し日本の不動産や株式を「爆買い」しているのか。そこには地下銀行のようなエージェントが存在し、また暗号資産や美術品といったあの手この手で中国から資産が流出していく。有名なところではアリババ創業者ジャック・マーや、TikTokファウンダーなどが潤日している。
この中国からの資本流入は、当然日本のマーケットにも大きな影響を及ぼしている。都心のタワマンを中心とした不動産価格は上昇し、国内株式も史上最高値を更新するまでになっている。もはや日本経済にとっても、この潤日の存在抜きには語れない状況となっているのだ。
![[書評]潤日(ルンリィー): 日本へ大脱出する中国人富裕層を追う](https://image.osiro.it/pass/main_images/535242/images/original/81bNoqcx-gL._SL1500_.jpg?1764816054)

2025/12/04 11:40
