こんにちは。おぴさんです。突然ですが

「丸い穴と四角い穴を繋いでください」

もし、こう言われたら、どうしましょう?    しかも使えるのは、今その場にあるものだけ。

1970年、宇宙空間で本当に起きた話です。

アポロ13号は月に向かう途中で事故を起こし、3人の宇宙飛行士は狭い着陸船に避難しました。ところが問題が発生してしまいます。

二酸化炭素を除去するフィルターが足りない。司令船のフィルターはあるけれど、形が合わない。司令船は四角、着陸船は丸。このままでは乗組員が窒息してしまう。絶体絶命のピンチ。

地上の管制チームは、宇宙船の中にある物だけでリストを作り、解決策を考え始めました。ダクトテープ、ビニール袋、ダンボール、ホース……そして「マニュアルの表紙」。彼らはこれらを組み合わせて、四角いフィルターを丸い穴に接続する装置を作り上げました。通称「メールボックス」と呼ばれるこの装置を使って、乗組員は無事に地球へ帰還します。

トム・ハンクス主演で映画化もされたので、ご存知の方も多いかもしれません。

僕がこのエピソードで一番ゾクッとしたのは、材料に「マニュアルの表紙」が含まれていたことです。マニュアル通りにいかない極限状況で、マニュアルそのものを「素材」に変えた。

これって、創造性にとって、わりと本質的な瞬間なんじゃないかと思うんです。ルールを「破る」のではなく、ルールを「材料にする」。前提だったものを、道具として使い直す。

皆さんの中で、そういう瞬間ってありましたか?    「これは従うものだ」と思っていたものを、ふと別の使い方をした経験。もしあれば、ぜひ聞いてみたいです。