8/23開催のFLOW京都キャラバンで京都北部の「宮津」まで足を運びました。
せっかくここまで来たのだから、念願の「伊根の舟屋」に行くことに。
その帰りに、日本三景「天橋立」を、巡ってきました。
キャラバンでは混雑により、南側の「天橋立ビューランド」には行けず・・・。
翌日、北側の「天橋立傘松公園」から天橋立全景を眺めることができました。
その一日のレポートをお伝えします。
早朝、宮津の海沿いをランニング
朝5時、目覚めて外を見ると快晴。
日課のランニングに向かいます。
年末のフルマラソンデビューに向けて、出張や旅行時には「ビジネス+ラン」用シューズを履いていますw。
宮津湾の海沿いは、ランニングコースとして最高です。
波の音だけが聞こえてきます。
朝日が海面に反射して、キラキラと光る。
空気が澄んでいて、深呼吸が気持ちいい。
旅先で走ると、その街の「素の表情」が見えてきます。
漁に出る船、犬の散歩をする人、登校前の学生。
宮津の日常に触れられた時間でした。
朝食は「丹後スープ研究所」
走っている途中、気になるお店を発見しました。
「丹後スープ研究所」。
https://share.google/CSYudbptF0eIYrLuO
なんだこの名前は、と思って立ち止まりました。
ホテルに戻ってから調べてみると、朝7時から営業しているラーメン店とのこと。
これは行くしかない、と即決です。
店内に入って驚きました。
学校の教室のような雰囲気なのです。
「研究所」という名前のとおり、実験室というか、理科室というか。
木の机と椅子が並び、どこか懐かしい空気が流れています。
いただいたのは塩ラーメン。
美味しかったです。
スープが驚くほど澄んでいます。
ひと口飲むと、魚介の旨みがしっかりと広がる。
それなのに後味は驚くほど軽くて、スッと消えていきます。
朝の体にちょうどいい、優しい塩加減でした。
調べてみると、魚屋さんが始めたラーメン店とのこと。
納得です。
このスープの透明感は、魚を知り尽くした人にしか出せない味だと思いました。
朝からラーメン、いわゆる「朝ラー」。
最初は少し抵抗がありましたが、これはアリです。
むしろ、旅の朝にこそふさわしい一杯でした。
アクセスは宮津からレンタカーで
腹ごしらえを済ませて、いざ出発です。
宮津から天橋立エリアへは、レンタカーを借りて向かいました。
この日は欲張って何ヶ所も回りたかったので、車を選択。
結果的にこれが正解でした。
宮津駅周辺でレンタカーを借りて、まずは北へ。
海沿いの道をドライブするだけで、もう気持ちがいいのです。
右手に海、左手に山。
信号もほとんどありません。
まずは「伊根の舟屋」へ
念願の「伊根の舟屋」を訪問しました。
こちらは以前ブログにまとめていますので、よろしければご覧ください。
海の上に建物が並ぶ、日本でも唯一無二の風景です。
「天橋立傘松公園」
天橋立には、展望所が2ヶ所あります。
南側(文珠地区)の「天橋立ビューランド」。
そして北側(府中地区)の「天橋立傘松公園」。
今回、私が向かったのは、北側の「傘松公園」です。
▼天橋立傘松公園(丹後海陸交通)
行きはリフト、帰りはケーブルカー
傘松公園は、海抜約130mの高台にあります。
そこへ登る手段が2つ用意されています。
ケーブルカーとリフトです。
面白いのは、同じ料金で好きな方を選べるということ。
私は「行きはリフト、帰りはケーブルカー」にしました。
まずリフト。
一人乗りのオープンなリフトで、所要時間は約6分。
足元は完全に空中です。
でも、すぐに慣れます。
そして振り返ると、天橋立の松並木が少しずつ視界に広がってくるのです。
風が頬をかすめて、遮るものが何もない。
この「だんだん景色が開けていく感覚」が、たまらなく心地いいのです。
スキー場のリフトとは、まったく別の乗り物だと思いました。
下に見えるのは雪ではなく、海と松林なのです。
帰りのケーブルカーは、約4分。
こちらは階段状の座席になっていて、急勾配を一気に下ります。
レトロな車体がまた味わい深い。
窓枠が額縁のようになって、天橋立が一枚の絵に見えました。
リフトは「体で感じる景色」。
ケーブルカーは「切り取られた景色」。
両方乗ることで、同じ場所が二度楽しめます。
景色は、想像を超えてきました
傘松公園に着いて、展望所に立ちました。
とても美しい景色でした。
海の中に、細長い松並木がまっすぐ伸びている。
それが遠くの陸地まで、ずっと続いているのです。
地図で見れば「そういう地形」でしかありません。
でも実際に上から見ると、あまりに不自然で、あまりに美しい。
自然がつくったとは思えない造形でした。
だからこそ「天に架かる橋」と呼ばれてきたのだと、腑に落ちました。
傘松公園から見る天橋立は「昇龍観」と呼ばれています。
龍が天に昇っていくように見える、という意味です。
正直、名前を聞いた時は「ちょっと大げさでは」と思っていました。
でも、実際に見て納得しました。
松並木がうねりながら空へ向かっていくように見えるのです。
ちなみに南側のビューランドから見る景色は「飛龍観」。
こちらは龍が舞い降りてくるような姿だそうです。
同じ場所なのに、見る方向で名前が変わる。
そんな風景、なかなかありません。
「股のぞき」も体験しました
そして傘松公園といえば、これです。
「股のぞき」。
専用の台の上に立って、後ろを向きます。
足を開いて、前屈して、股の間から天橋立を覗く。
はい、かなり間抜けな姿ですw。
写真は、付近にいたインバウンドの観光客に声をかけて、相互に撮影しましたw。
ちょっと驚きました。
逆さに見ることで、空と海が入れ替わります。
松並木が海の上ではなく、空に浮かんで見える。
まるで橋が天に架かっているように見えるのです。
これが「天橋立」の名前の由来だと言われています。
先人たちは、こうやって遊びながら、この景色に名前をつけたのでしょう。
数百年前の人と同じ視点を共有できた気がして、少し感動しました。
周りを見ると、大人がみんな真面目な顔で前屈していますw。
この光景そのものが、もう名物です。
公園内には茶屋やテラスもあり、ベンチに座ってのんびり過ごせます。
「元伊勢 籠神社」
傘松公園から下りて、徒歩すぐの場所にあるのが「元伊勢 籠神社(もといせ このじんじゃ)」です。
▼元伊勢 籠神社 公式サイト
想像以上にすごい神社でした。
<「元伊勢」という名前の意味>
まず、この「元伊勢」という呼び名です。
神話の時代、天照大神(あまてらすおおかみ)と豊受大神(とようけのおおかみ)が、ともにこの地にお祀りされていたと伝えられています。
その後、両神はそれぞれ伊勢へと遷れました。
つまり、伊勢神宮の「元」の場所。
だから「元伊勢」なのです。
現在地に社殿が移されたのは719年。
1300年以上の歴史がある、丹後国の一宮です。
主祭神は彦火明命(ひこほあかりのみこと)。
天照大神の孫にあたる神様です。
相殿には豊受大神、天照大神、海神、天水分神が祀られています。
ご利益は五穀豊穣、そして開運厄除け。
そして驚いたのが、現在の宮司さんが彦火明命から数えて83代目の子孫ということ。
血脈が途切れることなく続いてきたという事実に、静かに圧倒されました。
<五色の座玉(ごしきのすえだま)>
社殿で印象的なのは、高欄(手すり)の部分です。
青、黄、赤、白、黒。
五色の丸い玉が並んでいます。
これが「五色の座玉」です。
実はこれ、伊勢神宮の内宮とこの籠神社にしか見られないものだそうです。
そして一般に参拝して見ることができるのは、日本でここだけ。
神社建築史のうえで、非常に貴重な存在とされています。
知らずに通り過ぎてしまう人も多いと思います。
社殿の様式も「神明造」。
伊勢神宮内宮の正殿に、最も近い建築様式です。
言われてみると、たしかにシンプルで清らかな佇まいでした。
傘松公園の絶景と、籠神社の静けさ
この2つがセットで味わえるのが、天橋立の北側エリアの大きな魅力だと思いました。
「絶景を見て終わり」ではないのです。
この地形が、なぜ古代から神聖な場所とされてきたのか。
それが少しだけわかった気がしました。
そして京都駅へ
たっぷり満喫して、レンタカーを返却。
予約していた高速バスで、京都駅へ向かいました。
宮津から京都駅までは、バスで約2時間。
窓の外を流れる山々を見ながら、この日を振り返る時間。
これもまた、旅の醍醐味です。
帰りの新幹線では、オンラインでブッククラブに参加。
https://flowfussy.com/events/2181da7cfd75
まとめ
素晴らしい場所でした。
天橋立という名前は、日本三景として、よく知られています。
でも「知っている」と「見た」は、まったく別のことでした。
朝、海沿いを走った気持ちよさ。
学校みたいなラーメン屋さんの塩ラーメン。
リフトから見た、少しずつ広がる松並木。
股のぞきで空と海が入れ替わった瞬間。
1300年続く神社の、張りつめた静けさ。
どれも良かったです。
延泊して本当によかったです。
キャラバンのついでで、終わらせたくない場所でした。
京都市内とはまったく違う「海の京都」の魅力を知ることができました。
また行きたいと思います!


