現在劇場公開中の映画『ブルーボーイ事件』を観ました。多様性やLGBTQといった概念が存在しない高度成長期の日本では、いわゆるトランスジェンダーの女性は「ブルーボーイ」と呼ばれ、男娼として売春防止法の適用外に置かれていました。主人公は性別転換手術を受けて女性の身体となったトランスジェンダーのサチで、その執刀を行なった医師が逮捕されたことを受けて参考人としてその裁判に出頭することになります。

60年前のまだ戦中世代が健在だった価値観における生命の捉え方が、21世紀の現在においては差別やハラスメントに当たってしまう事実と、この多様性に対する理解がまったく進んでいない現状を感じてしまいました。それとともに人生における幸せとは、性別や立場に関係なく普遍的な、憲法に保障された日本国民一人ひとりの権利であると改めて思い至りました。